行政行為の種類

行政法を学ぶ legal
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法律行為的行政行為 〈意思表示がある〉

命令的行為

■下命・禁止

「作為・不作為を命じる行為を下命といい、そのうち不作為を命じる行為を特に禁止」のことをゆうにゃ。

具体例

  1. 違法建築物の除去命令
  2. 営業の停止
  3. 道路の通行禁止
  4. 性病患者への治療命令
■許可

「公共の福祉の観点からあらかじめ一般的な禁止を特定の場合に解除し、適法に一定の行為をすることを得させる行為」のことをゆうにゃ。(裁量は狭い)

具体例

  1. 風俗営業の許可
  2. 火薬類製造の許可
  3. 自動車運転の免許
  4. 医師の免許
  5. 建築の許可
  6. 質屋の営業の許可
  7. 酒類製造の許可
  8. 旅館業経営の許可
  9. 公衆浴場経営の許可
■免除

「特定の場合に、作為・給付・受忍の義務を解除する行為」をいうにゃ。

具体例

  1. 租税の免除・猶与
  2. 予防接種の免除

形成的行為

■特許

「本来的自由に属しない特権ないし特別能力を行政庁が私人に新たな権利として付与する行為」をいうにゃ。(裁量は広い)

具体例

  1. 鉱業権設定の許可
  2. 公企業の特許
  3. 公務員の任命
  4. 河川の占有許可
  5. 帰化の許可
  6. 公有水面埋立の免許
  7. 道路の占有許可
  8. 電気事業の許可
  9. 電柱設置のための道路管理者の許可
■認可

第三者の行為を補充して、その法律上の効果を完成させる行為。をいうにゃ。

具体例

  1. 地方債起債の許可
  2. 公共組合(土地改良区等)設立の許可
  3. 農地の権利移動の許可
  4. 特許企業の運賃及び料金等の認可
  5. 河川占有権の譲渡の承認
  6. 一般ガス業者に対して行う供給約款の許可
  7. 銀行同士の合併の認可
■代理

第三者のすべき行為を国が代わってした場合、第三者から自らがしたのと同じ効果が生じること。をいうにゃ。

具体例

  1. 臨時代理者の選任[地方自治法153条]

準法律行為的行政行為 〈意思表示はなく法律の規定によって効果〉

■確認

特定の事実又は法律関係に関し疑い又は争いがある場合に、公の権威をもってその存否又は真否を確認する行為。いわば判断表示。をゆうにゃ。

具体例

  1. 所得額の更正決定
  2. 建築物の違法性の確認
  3. 当選人の決定
  4. 恩給の裁定
  5. 発明の特許
  6. 審査請求の裁決
■公証

特定の事実又は法律関係の存否を公に証明する行為。をいうにゃ。

具体例

  1. 選挙人の名簿・土地台帳
    その他の公簿への登記
  2. 戸籍への記載
  3. 各種の証明書・鑑札の交付
■通知

特定又は不特定多数の人に対し特定の時効を知らしめる行為。をいうにゃ。

具体例

  1. 納税の督促
  2. 代執行の全逓としての戒告
■受理

他人の行為を有効な行為として受領する行為。をいうにゃ。

具体例

  1. 各種神聖の受理

法律行為の分類

行政処分とは行政機関が法律の定めに従って、一方的な判断に基づいて国民の権利義務、その他法的地位を具体的に決定する行為をいうよ。
①国又は公共団体が行う行為
②公権力の行使
③国民の権利義務を形成・確定
④法律上認められている行為

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